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Home > 政治 > 08洞爺湖サミット・カギ握る日本 > 北の国からのエッセイ

08洞爺湖サミット・カギ握る日本

北海道洞爺湖サミットに寄せて「北の国からのエッセイ(1)」 (2007.11.26)
光の芸術、ホワイトイルミネーション

札幌の大通公園に、師走の街を彩るホワイトイルミネーションが点灯されました。これまで最高の去年より3万個多い40万個の電球が、冷え切った夜空を照らします。緯度の高い札幌では午後4時になりますと、すっかり暗くなります。

それに合わせるかのように一斉に点灯されて妖しい光がうっすらと積もった雪を照らし、文字通りのホワイトイルミネーションです。観光客は寒さを忘れてロマンチックな雰囲気に浸っています。 氷点下の世界にいることを忘れさせます。
< 光のオブジェ >
札幌のホワイトイルミネーションは今年で27回目を迎えました。 中心部の大通公園エリアと札幌駅前エリアが光で結ばれています。 とくに大通公園にはいくつもの光のオブジェが人々の目を楽しませてくれます。札幌市の花スズラン(写真下左)と札幌市の木ライラック(写真下右)です。毎年おなじみのオブジェですが、はじめてみる観光客にとっては一番人気のオブジェです。
新たなオブジェがことし登場しました。Snow Dustです。
白銀の塵というのでしょうか。雪がはかなく降ってくる北国のイメージを、釣ざおの柔かさを利用して表現したそうです。こうなると光の芸術でしょうか。
木の葉がキラキラ輝いています。雪の光でしょうか。面白いオブジェだな。去年までなかったと思うけど・・・ と思いながら近づいてみました。 幻想的な雰囲気です。とくに電球がついているわけではありません。 よく見ると下からサーチライトで照らしているだけです。ケヤキの枯れ葉がライトに照らされていました。これも立派な光の芸術でしょうか。安上がりのオブジェです。
ロマンチックな光の世界にうっとりしていると、現実にひき戻される光景に出会いました。「石焼いも~、石焼いも~」路上に止まっている車から良い匂いが漂ってきました。煙突から流れる白い煙が冷たい空気に揺れていました。寒さと共にお腹がすいてきます。
< 姉妹都市ミュンヘン >

大通公園の一角にはミュンヘンクリスマス市が開かれ、店が並んでいます。
ドイツのソーセージを食べながら、ホットワインを飲んで一息つきます。寒いドイツではワインをホットで飲むのはごく普通のことだということです。毎年この時期にホットワインを飲んで、ドイツを感じています。かわいいドイツ娘が飲み物を出してくれると、おいしく感じるのも不思議です。

ミュンヘンと札幌は、1972年のオリンピックが冬季は札幌市で、夏季はミュンヘンで開かれたのが縁で姉妹都市になりました。それよりも「ミュンヘン・札幌・ミルウオーキー」のコマーシャルで知られるビール共通項の町です。この時期の札幌の気温は氷点下をやや下回る程度ですが、ミュンヘンはどうだろうと問い合わせてみると、月末から寒気が入って零度前後のようで、札幌と似たり寄ったりです。

< 歳末の彩り >

観光都市でもある札幌は、年間を通して観光客の落ち込みが一番大きいのが、11月から12月にかけてです。その谷間を埋めようと27年前に、全国に先駆けて企画されたホワイトイルミネーションもすっかり定着しました。時はたまたま師走商戦、華やかな電飾が購買意欲をそそります。クリスマスイブの音楽も奏でられています。

冬が始まったばかりのこの煌びやかさは、観光客にはロマンチックに見えることでしょう。その一方で北国の住人には、厳しい冬は耐えるのではなく前向きに乗り切っていこうという励ましのように思えてなりません。

ホワイトイルミネーションは正月で取りはずされ、松の内明けと共に雪祭り(2月)の大雪像作りのための雪輸送が始まります。


(寄稿=望田 武司)

望田 武司(もちだ・たけし)1943年生まれ 新潟県出身
1968年NHK入局 社会部記者、各ニュース番組デスク・編責担当
2003年退職し札幌市在住、現在札幌市の観光ボランティアをしながら自然観察に親しむ。



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