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08洞爺湖サミット・カギ握る日本

北海道洞爺湖サミットに寄せて「北の国からのエッセイ(8)」 (2008.04.02)
4月入りの札幌

東京など本州各地では、サクラが見ごろを迎えているようで、春爛漫のようすが連日テレビで伝えられています。

北の首府札幌でも今年はことのほか暖かく、例年ですと大型連休の後半に開花するサクラは、今年は1週間以上早い4月下旬が予想されています。 路上の雪ももうほとんど見られません。

けど公園や庭の雪囲いは、まだ冬のままです。 写真は旧北海道開拓使庁舎、通称道庁赤レンガ(重要文化財)の前庭です。 イチイやサツキがまだむしろをかぶっています。撤去作業がまもなく始まるでしょう。

ホームセンターでいま最も売れている商品は自転車だそうです。 いつの間にか街のあちこちにある駐輪場は満杯となっています。
先週積雪ゼロになったはずの札幌ですが、その都心のど真ん中に4月に入ってもまだ相当の雪が残っているところがあります。大通公園です。

2月の雪まつりで大雪像が作られた雪の塊は固いためなかなか溶けず、先日は重機とトラックが入って雪を運んでいきました。 放っておきますと、完全に溶けるのは6月になりかねず、春の観光シーズンに間に合わせるため、毎年この時期重機が入ります。

この結果大きな雪の山はさすがになくなりましたが、全部消えるまでにはあと10日はかかりそうです。
大通公園で一番早く咲くモクレンは芽がだいぶ膨らんできました。(写真下左) またライラックの芽も青くなり始め、ようやく木々も胎動の兆しです。(写真下右) ただ4月1日は北海道太平洋岸にあった台風並みの低気圧の影響で、風が強くて気温も3度前後と肌寒く、モクレンの花芽は縮こまっているようでした。 まだ札幌は本格的な Spring has come.とはいえません。


雪がなくなったこの時期札幌は埃っぽく、一年を通してもっとも汚い時期です。 雪の下に埋れていた落ち葉やゴミが姿を現し、冬の間凍結した雪道に撒いた滑り止めの砂がざらざらしています。

それでも、連日台湾・香港・韓国からの観光客がどっと押し寄せてきます。 あちらのお国の旅行会社も端境期を狙って格安ツアーを企画しているのでしょうか、大型観光バスのほとんどが外国人観光客です。

顔は日本人と変わりませんが、甲高い早口の言葉ですぐ見分けがつきます。 観光ボランティアをしてますと、案内所においてある韓国語・中国語のパンフレッドがすぐ底をついてしまうのに気づきます。必要なものを持っていくのではなく、記念としてみんな持って行っちゃうんですね。

観光が主要産業の札幌としては、観光の国際化はありがたいことです。(写真:1日の大通公園全景)

ツアー客の多くは比較的若い世代です。お隣の国のこの数年の目覚しい経済成長ぶりと生活のレベルアップが、観光ボランティアという小さな窓からはっきり伺えます。

それに比べ日本人観光客は林住期の人が多く、たまに見かける若者集団は卒業旅行で訪れた人たちです。 日本のいわゆる労働人口といわれる時代の人たちは、休暇が取れるほどの余裕がないのか、それとも懐が寂しいのか、隆盛期に入ったお国と衰退期に入ったお国の違いでしょうか。

札幌の観光シーズンの幕開けは4月下旬です。 それまでに、街の埃はすっかり取り除かれてきれいさっぱり、床屋に行った翌日になります 昭和の日には大通公園の噴水が稼動し、トウキビ売りのワゴン車がお目見えします。

道庁前庭にあるサミットカウントダウンの看板も、いつの間にか100日を切りました。(写真1日現在) サミットを前にした準備やエピソードが、新聞やテレビで報道されない日はない4月入りの札幌です。

(寄稿=望田 武司)

望田 武司(もちだ・たけし)1943年生まれ 新潟県出身
1968年NHK入局 社会部記者、各ニュース番組デスク・編責担当
2003年退職し札幌市在住、現在札幌市の観光ボランティアをしながら自然観察に親しむ。



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